組織概要
組織名称 |
ろうきんグリーン友の会 |
所在地 |
〒420-0851 |
電話番号 |
054-275-1388 |
FAX番号 |
054-275-1377 |
代表者 |
会長:堀本 芳枝 |
設立年月日 |
1984年12月21日 |
今も昔も根本的な構造に大きな変化は有りませんが、当時(1970年代)労働金庫は金融機関として一般の方に対する認知度はまだまだ低く、取引といえば職場の組合事務所における労組組合員中心であり、生活資金融資や住宅ローンで労働者向けに先進的役割を果たしてきたとはいえ、預金面では<お父ちゃんのへそくり預金>と揶揄されるほど家庭に浸透していない状況でありました。また女性組合員も在職中に多少の取引があっても、結婚や出産を機にした退職と同時に労金との取引は全て終了するのが常でありました。定年退職という言葉は男性労働者のみの概念、と言っても過言ではない状況にありました。
労働金庫は、勤めている時(組合員でいる時)だけの取引先で、家庭の家計取引とは別物と思われていました。こうした職場と家庭は別という労働金庫との取引実態は、労働組合の運動においても同様の傾向を見せ始めておりました。職場と家庭は別という事であれば、労働者福祉運動は職場だけの運動となり、家庭にさえ届かないとすればその先の地域や未組織事業所の労働者には全く届かない事になってしまいます。
他方この頃から企業の合理化政策と相まって金融機関のコンピュータ化も一段と進歩、また労働者の賃金の口座振込は現金支給と同一とみなす、という法律解釈も成立したため、「給振」という言葉が急速に一般化していきました。労働者の賃金(給与)が企業のメインバンクを中心に商業金融機関に全て取り込まれてしまう事に、労働金庫のみならず労働組合も強い懸念を抱いたのです。
こうした背景のもと、労働金庫を広く家庭(の奥さん)に知ってもらう事、女性が早期退職してもそのまま労働金庫との取引を継続する事、更に進めて労金・労済を中心とした福祉事業と労働者自主福祉運動を職場から家庭に、そして地域に浸透させていく事、を目的として組織化されたのが「ろうきんグリーン友の会」(1983年・昭和58年)でありました。友の会の立ち上げに当たっては、各会員労組の婦人部(現女性部)や労組書記の皆さんに協力頂いて、友の会の会員に自ら率先して加入頂き、そこから口コミで地域の知り合い(未組織)の女性の方々にその存在を知らしめ、また加入勧誘をしていただく等ご尽力いただきました。そして労働組合が組合員相互の親睦をはかる事で組織強化を目指す如く、グリーン友の会も女性ならではの様々な取り組みを行う事で親睦をはかり、労金や労済といった自主福祉運動の家庭や地域への拡大を目指したのです。
※第31回総会議案書(2013年5月)資料より抜粋